「タコの足って何本だっけ?」とスーパーの鮮魚コーナーでふと考えたこと、ありませんか。茹でダコのパックを見ても、丸まっていて数えづらいものです。答えを先に言ってしまうと、タコの足は8本。これははっきりしています。
ところが話はそこで終わりません。じつは生物学の世界では、タコの「足」は足ではなく「腕」と呼ぶのが正解なのです。さらに、よく比べられるイカは一見10本に見えて本当は8本だったり、8本の腕には役割分担があったり、切れても再生したり——調べていくと「へぇ」が止まらない世界が広がっています。
この記事では、タコの足が何本なのかという素朴な疑問を入り口に、足と腕の違い、イカとの比較、吸盤や再生の仕組み、心臓が3つある体の秘密、そして食べるときの旬や栄養・下処理まで、魚好きが台所で語りたくなるネタをまるごと解説します。読み終わるころには、タコのことを誰かに話したくてうずうずしているはずです。
・タコの足は8本、でも正しくは「腕」と呼ぶ理由
・イカは10本に見えて実は8本|タコとの決定的な違い
・吸盤・再生・心臓3つなど、タコの体の不思議
・タコの旬・栄養成分・スーパーでの選び方と下処理のコツ
タコの足は何本?答えは8本、でも「足」じゃなく「腕」が正解
結論から言えば、タコの足は8本です。これは小学生でも知っている有名な数字ですが、「なぜ8本なのか」「足と呼んでいいのか」まで踏み込むと、意外と説明できる人は多くありません。ここではタコの足にまつわる基本を、生物学の視点も交えて整理していきます。
タコの足は8本|これははっきりしている
タコの足は8本です。水産庁系の図鑑や環境省の資料でも「4対8本」と明記されており、これは食用のマダコでも、大型のミズダコでも、小さなイイダコでも変わりません。タコは頭足類のなかでも「八腕形上目(はちわんけいじょうもく)」というグループに分類され、その名のとおり8本の腕を持つことが分類上の基準になっています。茹でダコのパックで数えづらいのは、足が丸まって重なり合っているからで、まっすぐ広げれば必ず8本です。なお、根元が再生途中で枝分かれした個体がまれに見つかることはありますが、それは例外。基本設計は8本と覚えておけば間違いありません。
生物学では「足」ではなく「腕」と呼ぶ
じつは専門の世界では、タコの8本を「足」ではなく「腕(arm)」と呼びます。理由は機能にあります。頭足類の腕は口の周りを取り囲むように生えていて、獲物を捕らえたり、巣穴の石を運んだり、メスを抱えたりと、人間でいう「手」の役割を果たしているからです。歩くための「足」というより、探って掴むための「腕」というわけです。タコは海底を腕で這うように移動するので、「足で歩く動物」とは言いにくいのですね。学術的にはタコは「8本の腕を持つ動物」と表現されます。
それでも「タコの足」と呼ばれ続ける理由
正しくは腕なのに、私たちが「タコの足」と呼ぶのはなぜでしょう。これは昔からの呼び慣わしの名残です。海から見える8本のうねうねした部分を、人々は自然と「足」と表現してきました。料理の世界でも「タコ足」「足の太いところ」といった言い方が定着しています。つまり「足」は日常語、「腕」は生物学用語という住み分けです。どちらが間違いというわけではなく、場面によって使い分ければいい、というのが正直なところ。この記事でも、わかりやすさを優先して「足(腕)」と併記しながら進めます。
タコの足は8本で確定。ただし生物学的には「足」ではなく「腕」と呼ぶのが正しく、口の周りに生えて獲物を掴む“手”の役割を担っています。日常では「足」、専門では「腕」と覚えておけば十分です。
タコの仲間にはマダコ以外にもさまざまな種類がいます。種ごとの見分け方や旬は、こちらの記事で詳しくまとめています。

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イカは10本に見えて実は8本|タコとの本数の違いを徹底比較
「タコは8本、イカは10本」と覚えている人は多いはず。ところがこれ、生物学的には正確ではありません。イカもじつは“足”は8本で、残りの2本は別物なのです。タコとイカ、同じ頭足類の兄弟がどう違うのか、本数の謎から解き明かしていきましょう。
イカの「10本」のうち2本は触腕という別物
イカの足が10本に見えるのは事実ですが、よく見ると2本だけが長く伸びています。この長い2本は「触腕(しょくわん)」と呼ばれる特別な腕で、残りの8本とは役割がまったく違います。触腕は獲物を見つけたとき一瞬で伸びて捕まえる“投げ縄”のような器官。普段はほかの腕の間に縮めてしまっています。つまりイカは「腕8本+触腕2本」という構成で、純粋な腕の数で言えばタコと同じ8本なのです。「イカもタコも基本は8本足」というのが、生物学的に正確な答えになります。
吸盤の付き方を見れば腕と触腕が見分けられる
腕と触腕は、吸盤の付き方で見分けられます。イカの8本の腕には、内側にびっしりと吸盤が並んでいます。一方、長い2本の触腕は、根元から中ほどまではツルッとしていて、先端の広がった部分にだけ吸盤が集中しています。スーパーでイカを買ったら、長い2本を観察してみてください。先端だけ吸盤がまとまっていれば、それが触腕です。タコにはこの触腕がなく、8本すべてが付け根から先まで吸盤の並んだ「腕」。ここがタコとイカを分ける決定的なポイントです。
タコに触腕がないのは待ち伏せ型のハンターだから
なぜタコには触腕がないのでしょう。これは狩りのスタイルの違いと考えられています。イカは海中を泳ぎ回り、離れた獲物を触腕で素早く捕らえる必要があります。対してタコは海底の岩陰に潜み、近づいてきたカニや貝を8本の腕で抱え込むように捕まえる待ち伏せ型。遠くへ伸ばす触腕がなくても、吸盤の力で獲物をがっちり掴めれば十分なのです。生活の場と狩りの方法が、体の作りに反映されているわけですね。同じ頭足類でも、泳ぐイカと這うタコでは設計思想がまるで違います。
| 比較項目 | タコ | イカ |
|---|---|---|
| 見た目の本数 | 8本 | 10本に見える |
| 腕の数 | 8本 | 8本 |
| 触腕 | なし | 2本 |
| 吸盤の付き方 | 8本すべてに並ぶ | 腕は全体・触腕は先端のみ |
| 狩りのスタイル | 海底で待ち伏せ | 泳いで触腕で捕獲 |
※さかなのさ調べ(環境省せとうちネット・各種図鑑をもとに作成)
実は8本が対等じゃない|タコの腕には役割分担があった
「8本の腕なんてどれも同じでしょ」と思いますよね。ところが近年の研究で、タコは8本の腕を平等には使っていないことがわかってきました。意外と知られていない、タコの腕の“役割分担”の話をご紹介します。
前方の4本が動作の約64%を担う主役だった
野生のタコの行動を解析した研究によると、タコは8本のうち「前方に伸びる4本の腕」を圧倒的に多く使っていました。伸ばす・持ち上げる・カールさせるといった探索や捕食の動作のうち、約64%が前方の4本で行われていたのです。残りの後方4本は、体を支えたり移動を助けたりするサポート役。8本がそれぞれ気ままに動いているように見えて、じつは「探索担当」と「サポート担当」がきちんと分かれていたわけです。人間が利き手を使い分けるのに近い、洗練された体の使い方と言えます。
8本がバラバラに動いても絡まらない仕組み
8本もの腕がうねうね動けば、普通は絡まってしまいそうなものです。ところがタコの腕が結ばってしまう姿は見かけません。研究では、タコの腕の表面から出る分泌物に、自分の吸盤同士が吸い付きにくくなる作用があると報告されています。自分の腕には吸い付かず、獲物にはしっかり吸い付く——この巧妙な仕組みのおかげで、8本がどれだけ自由に動いても絡まらずに済んでいるのです。脳がいちいち全部の腕を管理しなくても、腕自身がある程度“自律的に”判断していると考えられています。
1本ずつが小さな脳を持つように動く
タコの腕が高度に動けるのは、神経の配置にも理由があります。タコの神経細胞(ニューロン)は約5億個と多く、そのかなりの部分が頭ではなく腕に分布しています。つまり腕の1本1本が、ある程度自分で考えて動けるような作りになっているのです。だからタコは8本を同時に、別々の作業に使い分けられます。岩の隙間を探りながら、別の腕でカニを押さえる、といった器用な芸当ができるのはこのため。タコの知能が犬や幼児並みと言われるのも、この分散した神経系が支えています。
タコの足の吸盤は何個ある?数えると数百〜数千個
タコといえば、ずらりと並んだ吸盤も特徴的ですよね。この吸盤、いったい何個あって、どんな働きをしているのでしょう。掴む力だけでなく、味やにおいまで感じているという驚きの機能も含めて見ていきましょう。
1本の腕に数十〜数百個、全体では数百〜数千個
タコの吸盤は1本の腕に2列に並び、付け根側は大きく、先端にいくほど小さくなります。数は種類や個体の大きさによって幅がありますが、1本あたり数十から数百個、8本合わせると全体で数百個から、大型個体では2,000個を超えることもあります。マダコのような身近なタコでも、1本に100個前後の吸盤がついているのが一般的です。茹でダコを見るときに、ぜひ吸盤の大きさが付け根から先へ向かって少しずつ小さくなっていく様子を観察してみてください。規則正しいグラデーションになっていて、よくできた構造だと感心します。
吸盤は筋肉の力で吸い付く|吸盤一つで重い物も持ち上げる
タコの吸盤が吸い付くのは、筋肉の収縮によるものです。吸盤を対象に押し当て、中央の筋肉を引き上げて内部の圧力を下げることで、まわりの水圧との差で密着します。原理は壁に貼る吸盤フックと同じですが、タコは筋肉で能動的にコントロールできる点が違います。一つひとつの吸盤の力は小さくても、数百個が協力すれば、自分の体重を超える獲物や岩でも持ち上げられます。ガラス瓶のフタを開けるタコの映像が話題になるのも、この吸盤の精密な力加減があってこそ。掴む・引く・押さえるを自在に操れる、優秀な“手のひら”なのです。
吸盤は味とにおいも感じる「舌」でもある
意外なことに、タコの吸盤は掴むだけの器官ではありません。吸盤の表面には化学物質を感じ取るセンサーがあり、触れたものの味やにおいを直接感じ取れることがわかっています。岩陰に腕を差し込んで、目で見えなくても「これは食べられるカニだ」と吸盤で判断できるのです。人間でいえば、指先に舌がついているようなもの。タコが暗い隙間や濁った水の中でも上手に獲物を探し当てられるのは、この“味わう吸盤”のおかげです。ただ掴むだけの足ではない、と知ると、タコを見る目が少し変わってきますね。
| 分類 | 八腕形上目 マダコ科 マダコ属 |
| 腕(足)の数 | 8本(触腕なし) |
| 大きさ | 全長60cm・体重3.5kg前後(メス) |
| 生息域 | 全世界の温帯域、浅瀬〜水深40mの砂泥底・岩礁 |
| 寿命 | 約1〜2年 |
| 食性 | 肉食。甲殻類・二枚貝などを夜間に捕食 |
出典:環境省せとうちネット/全国漁業協同組合系おさかな図鑑
切れても生えてくる|タコの腕の自切と再生の秘密
タコの腕は、外敵に襲われたときに自分で切り離して逃げ、あとからまた生えてきます。トカゲのしっぽのような能力ですが、タコの場合はもっと精巧です。この再生の仕組みと、知っておきたい注意点を見ていきましょう。
敵に襲われると腕を切り離して逃げる「自切」
タコは天敵に腕を掴まれると、その腕を自ら切り離して逃げることがあります。これを「自切(じせつ)」と言います。切り離された腕はしばらくの間うねうねと動き続け、敵の注意をそちらに引きつけるおとりになります。その隙に本体は墨を吐いて一目散に逃げる——なかなかしたたかな生存戦略です。自切は無計画に起きるのではなく、腕の特定の位置で切れやすくなっており、出血や体へのダメージを最小限に抑えられる作りになっています。命を守るために腕一本を差し出す、という割り切った合理性があるのですね。
失った腕は時間をかけて再生する
自切したり傷ついたりした腕は、時間をかけて再生します。最初は小さな突起として現れ、やがて吸盤を備えた一人前の腕へと伸びていきます。再生には数週間から数か月かかるとされ、その間タコは残りの腕でやりくりしながら暮らします。トカゲのしっぽが再生しても作りが簡素になることがあるのに対し、タコの再生した腕は吸盤も神経もきちんと備わり、元どおりに近い機能を取り戻すと言われます。失っても作り直せるという能力は、岩場で暮らし天敵の多いタコにとって、生き延びるための大切な保険になっています。
まれに枝分かれして本数が増えることも
再生はいつも完璧とは限りません。腕が再生する過程で根元が枝分かれし、結果として本来より多い本数に見える個体が、ごくまれに見つかることがあります。過去には実験下で大幅に枝分かれした例が報告されたこともありますが、これはあくまで再生時のハプニングであって、タコがもともと8本以外の本数を持つわけではありません。「タコは何本?」と聞かれたら、答えはあくまで8本。枝分かれ個体は珍しい例外と理解しておきましょう。自然界では、こうした個体が縁起物として扱われることもあるそうです。
「どうせ生えてくるから」と生きたタコを乱暴に扱うのは避けましょう。再生には長い時間と体力が必要で、個体に大きな負担がかかります。釣ったタコを持ち帰るときは、無用に傷つけず手早く締めるのが、味の面でも生き物への配慮の面でも基本です。
タコの体はもっと不思議|心臓3つ・青い血・すり抜ける筋肉
足の話から少し広げて、タコの体そのものに目を向けてみましょう。心臓が3つあったり、血が青かったり、狭い隙間をすり抜けたり——タコの体は驚きの仕掛けだらけです。台所で語れば必ずウケる雑学を集めました。
心臓は3つ|全身用1つとエラ用2つ
タコには心臓が3つあります。全身に血液を送り出す「体心臓」が1つと、エラに血液を送る「えら心臓」が2つです。エラ専用の心臓を2つ持つことで、効率よく酸素を取り込めるようになっています。海中で活発に動き回るには大量の酸素が必要で、3つの心臓はそのための仕組みと考えられます。ちなみにこの3心臓はイカも同じで、頭足類に共通する特徴です。1つの体に心臓が3つというだけで、もうSFのような生き物ですよね。タコがいかに私たち脊椎動物とかけ離れた進化をたどってきたかがよくわかります。
タコの血は赤じゃなく青い
さらに驚くのが、タコの血の色です。人間の血が赤いのは、酸素を運ぶ成分に鉄を含むヘモグロビンを使っているから。一方タコは、鉄の代わりに銅を含む「ヘモシアニン」という成分で酸素を運びます。この銅が酸素と結びつくと青くなるため、タコの血は青っぽい色をしているのです。ヘモシアニンは低い水温でも酸素を運びやすい性質があり、冷たい海でも暮らせる頭足類に向いています。赤い血が当たり前だと思っていると、青い血の生き物が同じ海にいるという事実に、あらためて自然の多様さを感じます。
骨がないから硬貨サイズの隙間もすり抜ける
タコの体はほとんどが筋肉でできていて、背骨はもちろん硬い骨格がありません。そのため体を自在に変形させ、自分の目玉(の大きさ)程度の隙間さえあれば通り抜けてしまいます。水族館で飼育されたタコが、わずかな隙間から水槽を脱走した話は世界中で報告されています。唯一通れないのは、くちばし状の硬い口(カラストンビ)の部分だけ。逆に言えば、その口さえ通れば全身が続く、ということです。料理で活き締めのタコを扱うとき、容器の蓋をしっかり閉めないと逃げ出すことがあるのも、この“すり抜け能力”が理由です。
釣った活きダコをバケツやポリ袋に入れて蓋を軽くしておいたら、いつの間にか逃げ出していた——という失敗はよくあります。原因は、骨のないタコがわずかな隙間でも体を変形させてすり抜けてしまうから。対策は、蓋つきの容器でしっかり密閉し、上から重しをのせること。クーラーボックスなら隙間を作らないよう詰め方にも気を配りましょう。
タコの体のなかでも、唯一硬い「口」の部分はカラストンビと呼ばれる珍味です。その正体はこちらで詳しく紹介しています。

「カラストンビって何?」と聞かれて、すぐに答えられる人は意外と少ないかもしれません。スーパーでイカを買ったとき、足の付け根にある黒くて硬いパーツを見て「これは食…
タコを食べる|旬・栄養・選び方と下処理のコツ
体の不思議をひととおり知ったところで、いよいよ「食べる」話です。タコは高タンパク・低脂質のヘルシー食材。旬や栄養、スーパーでの選び方、家庭でできる下処理まで、おいしく味わうための実用情報をまとめます。
マダコの旬は夏と冬の二つ|地域で異なる
マダコの旬は、じつは一つではありません。関西では夏、とくに7月初旬の「半夏生(はんげしょう)」にタコを食べる風習があり、明石ダコに代表される夏ダコが知られています。産卵前で身が締まり、味が濃いのがこの時期。一方、寒さの増す冬には「寒ダコ」と呼ばれる旬もあり、こちらは身がやわらかく甘みが出ると言われます。どちらが本当の旬かは地域や好みによって分かれるところで、産地や個体差もあります。スーパーで通年見かけるタコですが、夏と冬に少し意識して味わってみると、季節ごとの違いが楽しめます。
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ○ | △ | △ | △ | △ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | △ | △ | ○ |
◎=最旬(もっとも美味しい時期) ○=美味しい △=出回るが旬ではない ※地域・個体差があります
タコは高タンパク・低脂質|タウリンも豊富
タコは栄養面でも優秀な食材です。生のマダコは100gあたりエネルギー70kcal、たんぱく質約16.4g、脂質は0.7gほどと、高タンパクで低脂質・低糖質。さらに、うまみ成分でもある「タウリン」を約520mg含むのが特徴です。タウリンは心臓や肝臓など全身の組織に分布し、体のはたらきに関わる成分として知られています。よく噛んで食べる食材なので満足感が得やすく、体づくりを意識する人にも向いています。下の比較表に、生マダコの主な栄養成分をまとめました。数値は日本食品標準成分表系のデータをもとにしています。
| 成分(生マダコ100gあたり) | 含有量 |
|---|---|
| エネルギー | 70kcal |
| たんぱく質 | 約16.4g |
| 脂質 | 約0.7g |
| 炭水化物 | 約0.1g |
| タウリン | 約520mg |
| カリウム/マグネシウム/亜鉛 | 290mg/55mg/1.6mg |
スーパーでのタコの選び方と下処理のコツ
スーパーで生ダコを選ぶときは、吸盤がしっかり立っていて、表面に張りとツヤがあるものを選びましょう。茹でダコなら、皮がきれいな小豆色で、足の身がふっくらしているものが新鮮です。家庭での下処理は、まず塩をたっぷりふってよく揉み、ぬめりと汚れを落とすのが基本。ぬめりが残ると生臭さの原因になります。揉んだあとは流水で塩を洗い流し、茹でる場合は沸騰した湯に足先からゆっくり入れると、足がきれいに丸まります。茹で時間は大きさにもよりますが、入れすぎると硬くゴムのようになるので、短時間でさっと火を通すのがコツです。生で食べる場合は鮮度の見極めが大切で、不安があれば十分加熱して食べると安心です。体調に不安を感じたときは、無理をせず医療機関を受診してください。
生ダコのぬめりを水でさっと流すだけにすると、独特のぬめりと生臭さが残ってしまいます。原因は、タコのぬめりが水だけでは落ちにくいから。対策は、塩を多めにふって5分ほどしっかり揉み込み、出てきた白い泡とぬめりを流水で洗い流すこと。大根おろしや片栗粉を使う方法もあり、手間をかけるほど口当たりがよくなります。
ところで、タコは「1匹」ではなく「1杯」と数えるのをご存じですか。状態で変わるタコの数え方も、知っていると会話で一目置かれる雑学です。

スーパーの鮮魚コーナーでゆでだこを手に取ったとき、ふと「たこって1匹? それとも1杯?」と迷ったことはありませんか。魚は「1尾」、貝は「1個」とイメージしやすい…
まとめ|タコの足は8本、知れば知るほど面白い体の不思議
タコの足は何本か——答えは8本です。ただし生物学的には「足」ではなく「腕」と呼ぶのが正しく、口の周りに生えて獲物を掴む“手”の役割を担っています。よく比べられるイカは10本に見えますが、純粋な腕の数はタコと同じ8本で、長い2本は触腕という別物でした。同じ8本でも前方4本が主役だったり、切れても再生したり、吸盤が味を感じたりと、タコの体は驚きに満ちています。心臓3つ、青い血、骨がなく隙間をすり抜ける筋肉——知るほどに不思議な生き物です。
この記事の要点を振り返っておきましょう。
- タコの足は8本。生物学的には「足」ではなく「腕」と呼ぶ
- イカは10本に見えて腕は8本、残り2本は触腕(タコに触腕はない)
- 8本の腕は対等ではなく、前方4本が動作の約64%を担う主役
- 吸盤は1本に数十〜数百個、味やにおいも感じ取れる
- 腕は自切して逃げ、時間をかけて再生する
- 心臓は3つ、血は青く、骨がないため狭い隙間もすり抜ける
- マダコは高タンパク・低脂質でタウリンも豊富。旬は夏と冬
まずは次にスーパーでタコを見かけたら、8本の足を広げて吸盤のグラデーションを観察してみてください。茹でダコのパック一つでも、今日知った“腕”の話を思い出せば、いつもの売り場が小さな水族館のように見えてくるはずです。そして旬の時期には、塩でしっかりぬめりを取って、ぷりっとした食感を味わってみてください。
※本記事の生態・分類は環境省せとうちネットおよび各地の漁業協同組合系おさかな図鑑、栄養成分は日本食品標準成分表系のデータを参照しています。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
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